ソーシソン_カトルフィーユ アトリエ ゼニバコ
夏の終わり
今年も夏らしいこと何もしてないな、と何だか少しの焦りと枯渇を感じて、思いつきで銭函の海へ読書に出掛けた。
好きな季節は迷うことなく冬。もっぱらインドア派。
なのに、この時勢になると「夏らしいことしてない!」「外に出たい!」って思うから不思議。制限されると欲する。なんとも人間らしい。
テレビやニュース、SNSにも煽られて、誰かの感情をさも自分の感情かのように錯覚して焦ることがある。
誰かが言ってた「夏らしいことできないまま夏が終わる」に”私もそうだ!”って思うけど、こんな状況になる前も夏に夏らしいこと、そんなにしてなかったよね。
外へ出てもすることは読書なところに安心。そこまで我を忘れて踊らされてはいなかった。
海では高校生が遊んでいた。
スマホで互いに写真を撮りあって楽しそうにしていた。いや、動画かな。
私が高校生の頃とは遊び方も変わってるんだな、海のある街で育ったけど制服で友達同士で海に行くってあまりしなかったな、あたりまえに海があったから特別な場所でもなかったからな、とのんびり眺めてた。
コーヒーとクッキーで読書して、場所を変えて缶ビールを飲んで読書した。
結局、5時間も海にいた。案外、夏も好きなのかも。
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今日のパンは、
ハード系から果物がごろっと入ったデニッシュ、食パン、ソフト系まで多彩なパンが並ぶお店
銭函駅そばのカトルフィーユ アトリエ ゼニバコ
🍞ソーシソン
ソーシソンとはサラミのような食べ物で、主に豚肉を熟成・乾燥させて作るソーセージのこと
表面カリカリ!中はしっとり。歯切れが良くて食べやすい!
ウインナー&マスタード、美味しくないわけがない
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枝豆チーズパン_ODD BAKERY
今年の夏は暑かった。ここは本当に北海道かと疑うほどの連日の猛暑。
8本入りなどのバラエティパックのアイスを買うと翌夏まで持ち越すくらい、普段は食べないアイスクリームをこの夏はいくつ食べただろう。
ジェラートを買って外に出るとたちまち溶け出し、急いで食べたら味の記憶がない。真夏のアイスは屋内で食べるかカップ入りにすることを学んだ。こんなに驚くほどの速さで溶けるとは。想像力の欠如にがっかりした。
そんな今夏は念願のラジオ体操に参加した。何年も前からやりたいことのひとつだったけれど、眠気に負けて参加できずにいた。それが今年は何故か朝型の生活を送っていて、これはチャンスとばかりに準備もそこそこに寝起きのままでいそいそと出掛けた。
誰も歩いていない、車もあまり通らない、動き出す前の街を歩くのは気持ちがいい。幼い頃のラジオ体操へ向かう道を思い出す。夏の早朝の少し涼しい空気。首から下げた出席カードの紐。夏休みに友達に会う特別感とちょっとした恥ずかしさ。皆勤賞でもらえる文房具。向日葵。朝顔。
近くの広くない公園で行われるラジオ体操の参加者は子どもは数える程度。その大半は近所のおじいちゃんおばあちゃん。全く面識がなくても行けば必ず挨拶をする雰囲気が心地よかった。
肝心のラジオ体操。第1は音楽がかかれば自然と身体が動く。自転車やスキーのように、時間が経っても身体に染み付いていた。第2はほとんど覚えていなかった。
お盆が過ぎてようやく暑さも落ち着き(落ち着きすぎて寒いくらいだけど)、コロナ禍の2度目の夏の思い出。
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今日のパンは、
江別蔦屋書店内にあるODD BAKERY
夏、ビールといえば!
🍞枝豆チーズパン
サックサクのチーズの羽
ふんわり軽い生地に枝豆とブラックペッパー
塩味強めでお酒に合う!
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ODD BAKERY
ラムレーズンとくるみ_パン屋 水円
旅の醍醐味はその土地の食べ物にある。
北海道に住んでいるとその食の豊富さに道外での食べ物の楽しみってあるのかと昔は思っていたけど、とんでもない驕りだ。
その思いを確かにしたのはもう10年以上前に東京で食べた「のどぐろ」。海産物は北海道に勝る土地はないと思っていたその概念を根底から覆された。北海道近郊の海では捕れない、出回らない魚があることを知った。衝撃だった。
今では旅に出ると地元のスーパーに行くのが楽しみのひとつになった。その土地の食生活を知るにはうってつけの場所だ。名物を調べて食べに行くのもいいけど、そういう場所は観光客仕様になっていることが多い。
石川県はお麩や漬物の種類の多さ、同じ日本海側でも北海道とは違う魚が並んでいる。茶色い食べ物が多くて妙な安心感がある。
岡山県ではマスカットやピオーネ、カラフルな果物が豊富でわくわくする。
いろいろ行った中でもやっぱり一番の衝撃は沖縄県。北海道との距離のせいもあって、その異国感はものすごい。他の地域は特産物が大きな場所を占めてはいるけど、その他は北海道と変わらない商品が並んだ見慣れた風景。
けれど、沖縄だけは違う。
生鮮品から加工品、お菓子、調味料、お惣菜まで売り場の半分以上に見慣れない商品が並んでいて、見るだけでも楽しめる。
それでも乳製品コーナーには「北海道」の文字が並んでいて嬉しい。そこで驚くのはその価格。牛乳1Lパックで200円を超える。同じ日本だけどその遠さを感じて、鮮度を保ったまま2000km以上も運ぶ技術にも感心する。
たかがスーパー。だけど文化を学べて産業技術にも思いを馳せることができる場所だ。
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今日のパンは、
そのロケーションから存分に沖縄を堪能できる読谷村にあるパン屋 水円
🍞ラムレーズンとくるみ
しっかりした生地
酸っぱい香りはするけど、酸味は程よく後味に残るくらいで強くない。
北海道じゃ考えられない開放感が沖縄にいると実感させてくれる。
ゆったりした時間が流れ、呼吸の浅さに気がつく。
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パン屋 水円
クロワッサン_Aigues Vives
夏の思い出といえばカニ釣り。
幼い頃、家族で海に行って父に教えてもらいながらカニ釣りをした。小樽だからなのか、砂浜よりも岩場の海岸の記憶が多い。
岩に張り付いていた貝を針にくくりつけ、タコ糸と割り箸で作った釣り竿に面白いようにカニがかかる。
大人になってふと、カニ釣りがしたくなった。
あの頃は貝を割ってエサにしていたけど、おつまみのさきイカで試してみるとこれも面白いように食いつく。
いつかの夏、その海の主のような大きさのカニに出会った。
いつも釣れるのは足を入れても5cmくらいの可愛いサイズが多いが、その主は15cmはあろうかという大きさだった。その分、力も強い。
何より足の踏ん張りが力強く、タコ糸と割り箸の簡易的な釣り竿では太刀打ちできない。姿は見せてくれるが、絶対に地から足を離さない。
何度かの攻防の末、根気で負けた。
あの主はまだいるのかな。カニの寿命はどのくらいなんだろう。
あの時のさきイカでさらに成長しただろうか。
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今日のパンは、
国道5号線から海側へ入った先にある、小樽市忍路の大人気店エグ・ヴィヴ
🍞クロワッサン
海を望むお店には、札幌の老舗「ブルクベーカリー」でも修行されたパン職人が作る、見た目にも美味しいパンが並ぶ。
お店の先を進むと忍路漁港に突き当たる。
小さな島に来たような錯覚に陥るその漁港の雰囲気が、このパンをより一層美味しくさせる。
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Aigues Vives(エグ・ヴィヴ)
チーズベーグル_カフェと石窯パンのお店 あゆんぐ
ワインを好んで良く飲む。
種類も産地も年代も何もわからない全くもっての素人だけど、酸味の強い白ワインがすき。
何を考えているのかアルコール度数も気にせずビールと同じように飲むから、時間差で酔いがまわって気づいた頃にはもう結構な酔っぱらいということもしばしば。
この間も高校からの友人とオンラインで繋いで飲んでいた。(こんな時代になるとは思わなかったなぁ。)
そんな時、決まって量は多くなる。
一晩でワイン1本、ひとりで空ける。
記憶も曖昧に朝起きると、不思議なものでお風呂も着替えもすべていつも通りに済ませてある。そしてちょっと身体が重いかなくらいで、余程のことがない限り二日酔いは軽い。
アルコールの分解に長けた身体なのか。
本当は、何かをつまみながらゆっくり飲みたい。
いつもそう思うけれど、飲み始めたらそんなことはもう覚えてないんだな。
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今日のパンは、
定山渓へ行く途中、八剣山ワイナリーのそばにあるカフェと石窯パンのお店 あゆんぐ
🍞チーズベーグル
赤い屋根と緑色の入り口が印象的なカフェがメインのお店。
夕方近くに行ったから種類は少なかったけど素朴なパンが並んでた。
全粒粉のもっちりベーグル。懐かしい気持ちになる生地がとっても美味しい。
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カフェと石窯パンのお店 あゆんぐ
プリュノー_ブーランジュリー マルゼルブ
年々、生のフルーツが食べられなくなってきた。
アレルギー代表選手のメロン、キウイは喉が痒くなるし、さくらんぼは唇が腫れ上がる。
去年は大好きな桃で痒くなるようになり、少量であれば大丈夫だったりんごも胸焼けするようになった。
最近じゃバナナも少しざわざわする。
心配なく食べられるのは、みかんやグレープフルーツの柑橘系とぶどうだけ。
それが加熱さえしてあれば、どのフルーツも食べられるようになる。
完全無敵、ビバ加熱。
だからかと言われると違うかもしれないが、ドライフルーツが大好きだ。
レーズン、無花果、マンゴー、杏。そのままでも洋菓子やパンに入っていても、種類を問わず何でも好む。
その地味な色彩のせいか、「ドライフルーツといえば?」の問いには何故か一番には出てこない不思議。
他のどれよりも「干し」と付く代表格なのに。
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今日のパンは、
南区の人気店ブーランジュリー マルゼルブ
🍞プリュノー
パンの種類としてはあまり見かけないプルーンが入っている。
「プリュノー(pruneau)」はフランス語でドライプルーン。
ちなみに生のプルーンは「プリュヌ(prune)」だそう。
話は逸れるが、調べていてプルーンがプラムをドライにしたものだと初めて知った。衝撃。「プルーン」という名前の果物だと思ってた。
世の中知らないことがまだまだ多い。
軽そうに見えてしっかりもっちりしてる。
プルーンがシャクシャクで、シナモンの香りが焼き菓子のよう。
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ブーランジュリー マルゼルブ(BOULANGERIE MALESHERBES)
道産とうきびのリュスティック_boulangerie coron
パン屋さんを見るたびに、やっぱりパン屋さんで働きたいなと思う。
炭水化物好きでグルテンホリック。
世の中は、やれ「グルテンフリー」だの「糖質オフ」だの言っているけれど、やっぱりご飯とパンがすき。麺もすき。
困ったことに「おいしいものは、脂肪と糖でできている。」
まさにその通りだ。
好きなものに触れると自分でもやってみたくなる質で、パンも今やホームベーカリーに任せれば簡単に作れる時代だけど、消費とのバランスを考えると手を出せずにいる。
自分で作ってみたいけれど、お店に買いに行けなくなるのは嫌。
「焼き立てって絶対美味しいし作ってみようかな」「いやでもプロが作ったものの方が美味しいに決まってる」の葛藤。無限ループ。
だったら働けばいいよね。作りたい欲も満たされて、その上お給料もいただける。
最高ではないか。
パン屋さんの求人探してみようかな。
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今日のパンは、
CREATIVE OFFICE CUEさんが運営するブーランジェリーコロンのお店人気No.1商品
🍞道産とうきびのリュスティック
夏の食べ物でいちばんすきなとうきび。
夏に限らずコーンポタージュはスープ界No.1だし、とうきびの天ぷらはタラの芽やふきのとう、れんこんやちくわの天ぷらに並ぶほどの上位。
毎夏、茹でてそのまま丸かじり、とうきびご飯、パスタといろいろな食べ方で楽しんでいる。
おやつでもいいし、ご飯にもなる。最高の食材。
その中でもやっぱり外せないのはとうきびのパン。
その甘さがパンの美味しさを一層引き立てる。
この「道産とうきびのリュスティック」は、一般的なふわふわのパンの中にコーンが入っているとうきびが主役の”コーンパン”とは一線を画している。
どちらが主役ということもなく、両者がお互いを引き立てあっていて、そのバランスが絶妙。
「リュスティック(Rustique)」とはフランス語で「田舎風」、水分量が多いフランスパンの一種。
なるほど、もちもちとした食感のわけだ。
「とうもろこし」じゃなくて「とうきび」なところがまた道産子を嬉しくさせる。
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boulangerie coron(ブーランジェリー コロン)
◆本店
◆丸井今井札幌店
◆パセオ店